■今月の御教え | ||||
天照らす神の ねてもさめてもありがたきかな (御歌八号) |
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《解説》 本稿を元に編集された「道端感謝」(副教主様著・黒住教日新社刊)の副題は、「豊かな心は“気づき”から」です。「有ること難い( 「惟」は「唯」に相通じる言葉で、「深く思考する」という意味です。何事も、掛け替えのない唯一無二の「有り難いこと」であると、その一文字が物語っています。英語の「Think(考える)」と「Thank(感謝する)」の語源は同じなのだそうで、洋の東西を問わず真理は一つだと教えられます。 「慮」は「広く思いやる」ことで、人の言動(発言と行動)の出発点です。「思いやり」を漢字で表すと「思い遣り」ですが、「心遣い」や「気遣い」も「遣」が正しい表記で、「心使い」や「気使い」ではありません。すべては分かち合って、支え合って、助け合って、ともに生かされて生きているという「有り難さ」を忘れてはいけません。 そして、「惟」をタテ軸、「慮」をヨコ軸とすると、その両軸の交わる所が「拠」、すなわち自分自身です。タテ軸は連綿と受け継がれてきた “時間軸”でもあり、ヨコ軸は“社会軸”とも表現できます。見失いがちな自分自身は、深く広く思惟・思慮して気づいた感謝の心からの報恩の言動で確立されるものなのです。 本稿先月号でいただいた「天照大御神の満ちて欠けなき尊きご神徳」の有り難さを、全身全霊で「しる(知る・識る)」大感激を教祖宗忠神がお詠み下さった今月の御教えを、自ら体取・体得・体現できるよう、ともに人生の正道を真摯に歩んでまいりましょう。 |
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