■5月の御教え | ||||
世の中に楽しみ多き身なれども 生くるにまさる楽しみはなし (伝御神詠) |
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《解説》 「右、 また、「長息をすれば長生きをする」と御教えになり、あえて「長いきをする心をよめる」と書き添えた御神詠「若い人死にともなくば生きめされいきさえすればいきらるるもの」(御歌二〇八号)を遺して下さっています。 「生々の大道」とか「生きる教え」と称されてきた本教のお道づれにとって、「生きる」と「息をする」の深い関わりを知ることは、今月の御教えを学ぶ上でも大切なことだと思われます。 実は、「息(呼吸)をする」の観点から「三大修行」の意味を尋ねたとき、「呼気(吐く息)」と「吸気(吸う息)」のそれぞれを、ひたすら本気で行う修行が「お祓い修行」と「御陽気修行」であることに気付きます。 一本でも多くの「お祓い」を上げる大切を教えながら、教祖宗忠神がその詞の解釈を一切していないのは、文脈で息継ぎをするのではなく「大祓詞」を下腹から朗々と唱えて息を吐き切ることを重んじられたからでした。また、息を吐くことは「御陽気修行」でも重要なことですが、「御陽気をいただきて下腹に納め、天地と共に気を養い」(「道の理」)との御言葉の通り、「御陽気修行」は、腹式にて深く長く息を吸って最後の一口をゴクッと呑み込んで肚に納める鎮魂の修行です。この“真呼吸”とも言える深呼吸を朝日のご陽光をいただきながら行うのが「日拝修行」であり、ご神徳の中で生かされて生きていることを実感できる至福の時なのです。 天照らす神の御徳は天つちにみちてかけなき恵みなるかな (御文八五号) 天照らす神の御徳を知るときはねてもさめてもありがたきかな (御歌八号) |
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