教会所報  
あずまのひもろぎ1月号

 
 浄化の神々とともに

黒住教東京大教会所所属 Mさん

 

「おや、この動きはどこかで読んだ記憶があるな」

公園の葉桜の下で、ご陽気をいただいていたとき、ふっとこんな思いが湧いてきました。天のご陽気を頭頂より吸収し、喉の奥から空気を吸い込んで下腹に納めようとしていたときのことです。

ふと気がついたのです。

「これは、大祓の祝詞の中に出ている動作そのものではないか」

帰宅して祝詞を読み返してみると、まさにそのとおりでした。

大祓祝詞には、浄化の神、四柱が登場します。山の上から降りてくるセオリツ姫,渦巻く潮の八百会で待ちかまえているハヤアキツ姫、地中の根の国に運ぶイブキド主,そして地下で浄化を担当するハヤサスラ姫の四柱です。

「セオリツ姫というのは、息を吸って頭頂より取り込んだ気を背に沿って下腹に運ぶ背降りつ姫のはたらきを意味しているのではないか。ハヤアキツ姫とは、太陽神経叢の渦まく丹田で、息をとめながら、降りてきた気を渦のように練りこむ動きを象徴しているのではないだろうか。」

そして、また――

「十分練りこんだ気を、息を吐きつつ下腹から足の裏に運び、地中に戻してやるのは、イブキド主のはたらきそのものではないか。地下の根の国、底の国でそれを分解し、浄化するのが、ハヤサスラ姫の役目ではなかったろうか。」

近くの公園で、喉から息を飲み込むとともに、気を百会から丹田に降ろし、さらに足裏から地中に還すことが、私の毎朝の日課になっていましたが、この気の流れは、まさに浄化の神々のはたらきに他ならないと気がついたのです。

考えてみると、古代のひとびとは、現代人の使う「機能」(function)といったような抽象語を持っていませんでした。そのかわりに、神々の名前を用いて、その浄化のはたらき(機能)を説明しようとしたのです。目に見えない気や霊の精妙なはたらきを感得していた古代人は、神名を記号化することによってそれを表現しようとしたのです。

たとえば、金の抽出に欠かせない水銀のはたらきには、「丹生津姫」という美しい名前をつけ、白雪をいただく富士山の崇高なはたらきには「木の花咲くや姫」という気高い梅の香りのお姫様の名を与えていました。見えない裏の世界から見える表の世界に顕れる陽のはたらきを「タカミムスヒ」と呼び、その反対に表から裏に隠れる陰のはたらきを「カムイムスヒ」と呼んでいました。その陽と陰のはたらきによって、万物が生成発展していくのです。

調べてみると、戦前、神道学者として著名であった今泉定助の「大祓講義」という本には、なんと浄化の神々は、呼吸法と関連付けて説かれていました。しかし、これは今泉の創見ではなく、今泉の私淑していた神道家、川面凡児の説を拝借したもののようです。

川面は、神道を基礎にして世界の諸宗教を統合しようとしたすぐれた思想家でしたが、頭頂から足裏に気を流す「魂振り」という古代の呼吸法を復活させました。

川面の「魂振り」は、口からハッと息をのみこむなど、黒住教の「ご陽気修行」と基本が共通していますから、黒住から学んだものかもしれません。川面の修行した故郷の国東(大分県)は、当時、黒住教が一大勢力を誇っていましたから、「ご陽気修行」から学んだとしても不思議ではありません。

明治の頃の神道家たちは、喉から胃腸に空気を入れる手法を、吐納法と呼び、肺に入れる呼吸法とは区別していました(たとえば、川合清丸の「無病長生法」)。首を少し後ろに傾けて喉の奥から吸うと、頭頂の百会が開き、そこから冷たい、精妙な気のようなものがサッと入ってくるのに気付きます。時々めまいするほど強烈な気が入ってきます。それを丹田で練り合わせ、足の踵から地に戻していくのが、私の日課の「ご陽気修行」です。老子もいっているように、「真人の息は、踵をもってする」のです。

こうして、やがて私の身体は、一本のアンテナとなって天と地を結び、顕界と幽界をつなぎ、さらに宇宙全体を清め、整えていくのです。浄化の神々のはたらきに助けられつつ。

「トホカミエヒタメ 祓いたもう、清めたもう」

「トホカミエヒタメ 守りたもう、幸えたもう」・・・・・



トピックス


茅の輪

◎大祓大祭

日本の伝統行事であり、黒住教の三大祭の一つでもある「大祓大祭」が六月十五日(日)午前十一時より斎行されました。参拝者は、ご奉仕の方々によって正面玄関前に作られた「茅の輪」をくぐり、祭典において「茅葉祓いの神事」、斎主の「大麻(おおぬさ)行事」で身も心も祓い清められました。


婦人会長様をお囲みして

◎黒住教婦人会東京支会結成五十周年記念総会並びに「信頼の家庭づくり」のつどい

去る六月二十二日(日)、岡山・神道山より婦人会長様をお迎えして黒住教婦人会東京支会結成五十周年記念総会並びに「信頼の家庭づくり」のつどいが開催されました。
前講は岡山市藤井教会所の日笠一代先生で、神事を一番にすることで本当におかげをいただけるということを子育ての体験を通してお話し下さいました。


ご挨拶をされる婦人会長様

婦人会長様のご講話では、昨今悲惨な事件が相次いでいますが、教主様の毎朝のご日拝で「私たちは守られている、何があっても大丈夫」という気持ちでいることができ「心に成就することで形に成就する」ということを話されました。
また、教主様とお孫さまとのコミュニケーション、ご家族のとてもよい関係をユーモアを交えてお話下さいました。

最後に、教主様作詞・五代様ご昵懇の高木東六氏作曲の「まることの歌」を歌い、とても楽しく有り難い会となりました。



■掲示板

◎第四回「七夕まつり」七二十日(日)

夏の恒例行事となりました「七夕まつり」を来たる七月二十日(日)の「開運感謝祭」に併せて開催いたします。

是非とも、ご家族お揃いでお参り下さい。

・宗忠神社の七夕短冊に願い事を書いて、教会所へお持ちいただくか、郵送して下さい。

七夕短冊が欲しい方は、ご遠慮なく教会所へご一報下さい。必要な枚数をお送りいたします。

・願い事を書いた短冊は、祭典の中で祈り、さらには全ての短冊を大元・宗忠神社へ送り八月六・七日の「宗忠神社七夕まつり」で再度笹竹に飾ってお祈りしていただきます。

・祭典後にはお楽しみの納涼ビア・パーティーを計画しております。

・アトラクションとして、上州名物「八木節」の歌や踊りを高崎教会所のお道づれが披露して下さいます。

 一緒に参加して楽しみましょう!

 

◎婦人会連絡事項

 *例 会 七月十日(木)午後0時半〜

 例会後、教会所の清掃奉仕をいたします。